長岡西陵スポーツ 代表 石坂 陽之介さん

起業した人の気になるその後を取材する、『ながおか起業家通信』。
今回は長岡市でサッカースクール、算数教室を通して子どもたちが未来を生きる力をはぐくむことを目指している石坂さんにお話を伺いました。

長岡西陵スポーツクラブ
代表 石坂 陽之介さん

高橋

石坂さんが現在の事業を始めようと思ったきっかけはなんでしたか?

石坂

スポーツには人を成長させる力があると信じていました。しかし、子どもたち一人ひとりの成長よりも、目先の勝ち負けにこだわりすぎてしまうと、スポーツの持つ力を活かしきれません。
長岡の子どもたちが良い環境でスポーツをできるように、まずは自分から始めてみようと思いました。

高橋

起業時に思っていた以上に大変だったことはありますか?

石坂

幸い大きな苦労はしていないんですが、過去も今も、自分以外の指導者の確保は常に課題に感じていますね。ありがたい事に、いい人に恵まれてきたんですが、指導者から連絡がくるとふと不安になります。大抵なんてことの
ない雑談なんですが(笑)。
そういう面では経営者には孤独感がつきものかもしれないですね。

高橋

大きな苦労はなかったようですが、起業前に戻れるならどんなことを準備しますか?

石坂

デザインなどを学べばよかったですね。
デザイナーさんにお願いするほどの事でもないですが、けっこう作るものも多くて。
起業前や起業してすぐは、デザインを作成することが多かったのでスキルがあると良かったですね。

高橋

指示をするにもある程度の基礎を分かってないとできないことがありますからね。
開業三年目となりますが、変化や体験などエピソードを教えてください。

石坂

自分の事業に価値を感じて子どもを預けてくださる方が多くいらっしゃったことにはとてもやりがいを感じました。起業することでしか得られないものだと思います。
だからこそでもありますが、コロナ禍での舵取りはとても難しかったです。地域の子どもたちで感染拡大が起こるたびに活動継続か休止かの判断を迫られました。状況や人々の感じ方・考え方が変わり続けるなかで、正しい判断が常に出来たかは今でも自信がないです。

高橋

子どもたちと接する上で、難しいことや嬉しいことなどはありますか?

石坂

年少から小学六年生まで通っていただいていますが、未就学の子は怖がったり床に転がったりしてしまうので、飽きさせないよう工夫します。
彼らはただ遊んでいるつもりでも、しっかりと身体を動かし技術が身につくのが理想です。
算数教室の方も、社会に出た時の自立や助け合いのために、チームで問題を解く方法で教えていますが難易度設定が難しいです。その分、考えてきたものがウケるとすごくうれしいです!

高橋

今後の展望や目標を教えてください。

石坂

今指導している子どもたちが親になって「自分の子も同じ経験してほしい」と思ってもらえるように、そしてその時に今以上に良いスポーツ環境を作っていることを目標に、今後は多種目化や年代を超えた展開を視野にいれて頑張ります。

高橋

起業支援センターに望むことは何ですか?

石坂

ハッパを掛けてほしいです。上司はいないしサボれちゃうんですよ。
あとメンタル面も見てもらえると嬉しいです。
スタッフや家族・友人には話しにくいこともあるので。

高橋

起業を志す方へ一言お願いします!

石坂

頑張っていれば、意外と助けてくれたり話を聞いている人は身近にいます。
人との交流や頼ることは積極的に! 得でしかないので!


【編集後記】
取材日は大型寒波の到来した1月26日。寒空をものともしない笑顔でインタビューにお答えいただきました。CLIP長岡までお越しいただきありがとうございました!

今度はこちらから伺わせてください!!


取 材 先 :長岡西陵スポーツクラブ
     新潟県長岡市深沢町 長岡崇徳大学 体育館/講義室
取材編集:新潟県起業支援センター
     新潟県長岡市大手通2-2-6 ながおか市民センター地下1F
     TEL:0258-94-5040 担当:米山